でぶころのこと
でぶころとお別れした。 2年半だった。
でぶころは、2012年の秋にお迎えした。
ペットショップでひときわでかいハムスターがいて、それがでぶころだった。 お姉さんに見せてもらったら、小屋から自力で出ないくらいでぶで、超可愛くて即お迎えした。
オスなのに臆病で、最初は手を入れるたびにビク!!てなって可愛かった。 しばらく落ち着かせて、手で触れるようになったけど、噛むのが大好きでいつも親指狙われてた。笑
何回流血したことか。笑
痛くなく噛ませるコツを教えてもらって、そのままぶらーんてさせたりよくしてた。笑
やっぱりでぶころなだけあって、食べるのが大好きで 最初は心配になるくらいぷくぷくしてたな。 ハムスター用さとうきびとかお菓子もよく食べた。 ハムスター用にぼしだけは、キライで全然食べなかった。
東京に住んでた時は、帰省のたびにゆうたんにお世話してもらったり ハムスター用キャリーに入れて実家まで連れて帰ってたけど、 それでも体調崩すことなくよく食べてくれて安心したなぁ。
実家に帰ってきて、今から1年前くらいからなんか様子がおかしくて 病院行ったら、手の骨折と、合併症で結膜炎になってた。 ほんとに弱弱しくて、正直もう危ないんじゃないかくらい。 先生に抗生剤と目薬もらったけど、特に目薬は嫌がって掻いてしまって余計酷くなるので辞めた。 抗生剤は飲むと割とよく動くようになった。
この頃からエサを噛めなくなって、毎朝水でふやかしたエサをあげてた。 食欲は落ちてきたけど、それでも毎日お皿がからっぽになってたからほっとしたの覚えてる。 あんまり固いお菓子はふやかしても食べなくて、ハムスター用豆腐を好んでよく食べてた。 ヨタヨタはしてたけど、回し車には自分で乗って歩いてる音がしたので安心した。
2ヶ月くらい前に、歯が伸びたので病院に行ったら もうおじいちゃんだね、長生きしてるねってことを言われた。 気付いたらもう産まれてから2年以上経ってるんだ、と思うと 元気がないように見えたり食欲がなくなってきたのも当然なのかなと思ったりした。
今でも不思議なんだけど、 お別れする1週間前くらいから、エサが減る頻度がすごく早くなった。 1日に1回あげてたのが、2回に増えたくらいよく食べた。あと、私がエサをあげるときに頑張ってこっちに近寄ってきたりするので (お~ころちゃん元気になったじゃん、ちょっと回復してきたのかな)くらいに軽く思ってた。 前日も水をごくごく飲んでて、ストック水がなくなったので買ってきたばかりだったしね。
当日、お風呂に入ってころちゃんのエサを替えようとして、 いつもと同じ寝相だけど、いつもみたいにぷくぷく息をしてないことに気付いた。 なんかそのときはすごく冷静で、とりあえず髪を拭いて、木の箱を持ってきて、ティッシュをたくさん敷いて、ころちゃんと、ころちゃんの好きだった豆腐とマカロンをたくさん入れた。 なんていうか実感が湧かないってこのことだなって思いながら、箱を脇に置いて色々思い出してた。 朝まで脇に箱を置いて、なんかその日はよく眠れなかった。
次の日、お庭の柔らかい土のところに埋めるとき、すごく悲しくなって、色々話しかけて、お別れした。 土をかけるとき、ころちゃんが土の中でひとりぽっちになることを考えると涙が出た。
一緒にころちゃんをお迎えに行った友達に報告すると、寿命だったんだなって言ってた。 私もそうなのかなって思うのが半分、もっとたくさん触ったりかまったりすればよかったって思うのが半分。
ただ、最後の1週間が今でもやっぱり不思議で、あれはかなり都合よく捉えると、最後に元気なところを見せてくれたんじゃないかなって思っちゃう。そう思いたい。 つらかっただろうに、よく頑張って生きてくれたと思う。 天国でもお豆腐とマカロンたくさん食べてるといいな。